光熱費に、食費、被服費に交際費…。家計簿をつけながら、頭を悩ませますね。
そして、お子さんの学費も出費として大きな割合を占めてくると思います。
お子さんが、不登校だとこの出費について正直、悩んでしまいますよね。
今回は、その「学費」について考えてみましょう。
公立小中学校の場合
公立の小中学校に在籍している場合、授業料や教科書にかかる費用は
税品で賄われるため無料となります。
では、毎月の集金や、銀行口座からの引き落としはいったい何なのでしょうか?
例えば、地図帳や資料集、漢字ドリルや計算ドリルといった副教材の教材費や、
プリントの印刷代、卒業時に配られる卒業アルバムや、修学旅行の積立金です。
おそらく、それぞれの学校でどのような項目のために集金され、
集金されたお金がどのように使われたかは手紙などが配布されているはずなので、
必ず確認してみてください。
昨今、「給食費の未払い」の問題がメディアなどでも取り挙げられていますが、
お子さんが不登校だと「え?学校に行っていないのに、給食費払うの?」
とやはり思ってしまします。
給食は、学校の教職員や生徒の数をみて材料の発注や調理が
各学校や給食センターなどで行われています。
全員が食べることを前提として準備されているのが給食なのですね。
しかし、実は、給食を止めることは地域によってできますし、
それによって、給食費の集金をストップできた例はあります
しかし、学校によっては
「お子さんがもし来ても、お子さんだけ給食がないことになりますよ」
と言われてしまうケースもありますので、注意が必要です。
まずは、学校の先生に早い段階で確認と相談をしてください。
また、副教材に関しても、授業に必要なものなので集金のストップは難しいです。
もし、副教材を買わないという選択を押し通してしまうと、
お子さんが提出物を提出できないことになり、内申点に響いてしまいます。
卒業アルバムや修学旅行も、悩ましいと思います。
修学旅行に関しては、行かなければ微々たる額ですが返金された例もありますし
早めに学校に行かない旨を伝えると大部分が返金された例もあります。
しかし、修学旅行は授業の一環で出席日数に含まれるため
参加をしなくても学校への登校は求められます。
私立小中学校の場合
私立小中学校に在籍していると、授業料や教科書や副教材など
学習に必要なものにかかる費用が、公立の小中学校に比べると
大きくなるのは事実です。
最近では私立中学校の修学旅行も、グローバル化にあわせて、
海外に行くことも少なくありませんので、修学旅行の積立金も比較的大きな金額が
かかることでしょう。
しかし、私立小中学校の場合はいくら義務教育期間に通う学校だとはいえ
学校が生徒を選ぶことはできてしまいます。
授業料などを支払わないとなると、公立学校への転校を勧められ
退学をしないといけなくなるかもしれません。
国公立高校、私立高校の場合
また、高校もそうです。高校進学率が97%を超えるようになったとはいえ、
高校は義務教育ではなく高等教育機関となります。
そのため、こちらは授業料などの支払いに関してよりシビアです。
私立高校の修学旅行も海外が主流で積み立て金がかさんできます。
授業料などの支払いがしんどくなれば、公立高校や、定時制、通信制の高校への
転校を親から話すのもひとつの方法です。
最後に
お金にかかわる問題は正直、生活に直結するため、悩ましい問題だと思います。
しかし、それをお子さんに伝えることも大切ですが、
繊細な心を持っているお子さんです
伝え方次第ではさらに心を傷つけてしまうかもしれません
また、この学費についてですが、お子さんが学校に行けるようになった時の
保険でもあると思います。
学校とも相談しながら、親子で幸せになれるようになるように願っています。