不登校って聞くと中学高校を思い起こしがちでは無いでしょうか。
少なくとも私は自分の経験も相まって、中学生や高校生に多く当てはまる言葉であると思いがちでした。
ですが小学生でも学校に行けなくなることは十分あり得ます。
低学年から高学年にかけて、右肩上がりで不登校の子は増えていっているのです。
小学生での不登校の主な原因
小学生の低学年は、親から長時間は慣れるという不安も相まって学校に行くことを拒否する子供もいるようです。
また学習内容についていけなかったり、新しい環境に戸惑ってしまう子供もいます。
長時間の集団生活に疲弊してしまうのは低学年だけではなく、高学年の子たちにも適応されますね。
対して、高学年は生活していく中で様々なことを吸収したり、自我がより確立することもあって人間関係を複雑にします。
いじめまではいかなくても、からかったりと相手からはいじめとしか受け取られない行為をする子も出てくるでしょう。
詳しい数字は明記しませんが、文部科学省の調査によりますと思春期が近付くにつれて、つまり低学年以上に高学年の小学生の方が不登校の人数が多いのです。
思春期との因果関係が科学的に、心理的にあるのかは専門家ではないので分かりませんが、全くないということは当然無いでしょう。
子供の心の機微は大人が思う以上に複雑で激しいものです。
これらを考えれば小学生の高学年に不登校児が多いのも頷けます。
小学校低学年の不登校児
先述した通り、低学年における不登校の主な原因は新しい環境へ馴染めない不安から来るものであると推察されます。
恐らく、無視などのいじめよりも此方の方が多いのではないでしょうか。
幼稚園から小学校への進学は、親御さんからしてみれば大変うれしく、感慨深いものでしょう。
ですが、本人は新しい生活に必死になってついて行っている状況です。
家から離れている時間も長く、勉強にもついて行かなくてはならない。
更に、人間関係などでも幼いながらに感受性が強い子にとっては楽しいばかりではありません。
どこかで皆との差異を感じてしまえば、不安は次第に大きくなっていくものです。
その点でも、低学年の不登校は新生活にバランスを崩してしまうことが大きな原因の一つであるかと考えます。
小学校高学年の不登校児
対して、高学年の場合は新生活への不安よりも友人関係や思春期故に様々なことに対する葛藤が生まれてくることが起因していると言えるでしょう。
例えば、友達との付き合い方には大きな変化が現れますね。
以前は皆で鬼ごっこをしていたのに、気付いたらそこからグループができて自分に合う場所を求めて所属していくのです。
更に、そのグループの中での生き残りをかけた心理戦というのは非常に消耗するものです。
悲しい話ですが、仲間外れや無視といったことも当然出てくるでしょう。
思春期でありがちな葛藤を、人にぶつけることで発散する子もいるでしょう。
どれだけ大人が注意しても、気を張って見守っていても、そういうことは起こり得るものなのです。
もし、お子さんがこれらのことが原因で学校に行けなくなってしまった時、
何で、どうして、うちの子が。
と考えるのではなく、まず初めにお子さんを守ってあげる対応をしてください。
お子さんを思えばそのような疑問を抱くのも当然であることは承知しています。
ですが、その前にやるべきことはお子さんの悩みを聞いて、どうしていけば良いのかじっくり考え話し合うことです。
高学年ともなれば、そういった内容の話をすることも可能でしょう。
本人と一緒にしっかり考えていくスタンスを大事にしてください。
もちろん、上記のコラムの内容も含め、不登校の原因を私が書いたような内容で断定するつもりはありません。
ですが、年齢のことや環境の変化を踏まえると、可能性はゼロではないということです。
幾ら幼くても、成長するにつれて自分の頭で考え、感じる能力はどんどん付いてきます。
むしろ幼いからこそ感受性の面では非常に多感な子もいるかもしれません。
一人一人に学校に行けない原因と要因があるのです。
親御さんはそこを見極めて、対処していってくださいね。
まだ幼く、可哀そうだと思われて当然かと思いますが、何よりもお子さんの心のケアを第一にしてください。
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