子供が不登校になった時、親の対応はとても重要になってきます。
子供が何を思い、何をしたいのか。どうしてあげればいいのか...
けれど、その方法は千差万別です。人それぞれ違うと思います。
だからこそ、何か参考になるものが欲しいですよね。
また不登校になった本人も自分の気持を伝えるのに何か近いものがあると便利ですよね。
今回はそんな不登校が描かれるおすすめの映画を紹介したいと思います。
おおかみこどもの雨と雪
「おおかみこどもの雨と雪」某曜日のロードショーでも放送しましたし、映画館で見た方も多いのではないでしょうか。細田守監督の長編オリジナル作品です。私は無料でU-NEXTで観ました。
おおかみおとこである父親と人間である母親の間に生まれた2人の子供、雨と雪。その雪視点で話は進みます。不登校になるのも雪です。
おおかみおとこと人間のハーフである彼女は人間として生きたいと思い、出来るだけそうなるように過ごします。けれど、トラブルでおおかみとしての力を使いクラスメイトを傷つけてしまいます。
クラスメイトは雪を庇いますが、他の子から距離を置かれた雪は次第に学校を休むようになり不登校になってしまいます。
けれど、この作品ではそんな不登校の雪を責める大人はいません。休むことを悪いことだとは言わないのです。自尊心を傷つけず、自然の成り行きで雪が立ち直るのを待ってくれていたのでしょう。
あれはダメこちらの方が良い。一人の人間がひとつの価値観だけを持つことへの危険性を描く場面が何度もでてきます。
誰でも自分の価値観をもっていますが、それが絶対ということは無いのです。
不登校でいると、お子様本人も親御様も、まわりから意としないこと、噂、良かれと思って忠告してくれる言葉、本当にたくさんあると思いますが、お子様を心底見守ってあげられるのは親御様だけなのです、雪の母親のように見守ってあげることが大切なのではと思います。
みんなの学校
これは他の不登校を描く作品とはちょっと違います。
不登校の生徒が誰一人もいない学校を描いた作品だからです。
そしてこれはフィクションではなく、ドキュメンタリー映画であるということです。つまり、この作品に出てくる学校は実在するのです。
「不登校ゼロ」を目指して作られた学校。ここでは特別支援の子も気持ちのコントロールの苦手な子もみんな同じ教室で学びます。
全ての子供に居場所がある学校を、そんな願いがこの作品から見ることが出来ます。
暴力を奮ってしまう子、教室を飛び出してしまう子、色々な子がいますが、先生も地域の人もそれを見守ってくれています。
全ての子供の個性を受け止めるのは並大抵のことでは出来ません。けれどそれを成し遂げている学校がある。
フリースクールとも違うどんな子供でも受け入れてもらえる学校。その中に不登校にならない、不登校から抜け出すヒントが隠れていると思います。
不登校の真実~学校に行かないことは悪いことですか
これは同タイトルの小説を元に映画化されたもので、監督は筆者である巨椋修さんがメガホンをとっています。
元の小説は不登校経験者、お子さんがいじめで自殺したご両親、
不登校にかかわる精神科医や学校の先生といった方々にインタビューをしたものをまとめたものです。
その時に出会った宮川さんという不登校の場所をやっていた方をモデルに作られました。2003年の作品なのですが、14年経ってDVD化もされていて、需要の高い作品と言えます。
それだけ不登校を取り巻く環境というものが変わっていないということなのかもしれません。
モデルとなった宮川さんは
「立場によっては、異論もあるだろうが当時として不登校をある程度多角的に見ようとしたバランスの良い作品になっていたのではないかと思っている。」
と述べています。
全てが自分や自分の子供に当てはまるわけではありませんが、様々な角度から不登校の問題を扱う作品として見る価値はあると思います。
自主映画ながらもメディアにも多く取り上げられ某レンタルショップでもドキュメンタリーのコーナーにあるそうですのでぜひ。
不登校なう-居場所を求める私たち
これもドキュメンタリー映画ですが、この映画は実際にフリースクールに通う子どもたちが自分の手で作った作品です。
元々フリースクールなどを手がけている「シューレ」という会社が発足25周年を記念して立ち上がったプロジェクトだそうです。
不登校なうは全4話で構成されていて、1話30分程度の作品です。
子どもたちは話し合いを重ねる中で、不登校の原因を大まかに3つにまとめました。
「学校のあり方」
「いじめ」
「わからない」
の3つです。
そしてそれぞれのチームに別れ更に細かく作っていく中で4話目が見えてきました。
「居場所を求める私たち」というサブタイトルは、子どもたち自身が付けたいと発案したそうです。
居場所は、まずフリースクールやフリースペースを指してますが、それ以外にもう少し深い意味があります。
学校が居場所でなく、家庭もしばらくは居場所でなかった。
その苦しい経験を、作品全体を通して子どもたちは訴えたかったからです。不登校になる理由は様々です。
その様々な理由をわかりやすく、そして子どもたちの経験を通して語られるので、実際に不登校に悩む方にはオススメできる作品です。
まとめ
不登校に悩む親御さん、そして子供は少なくありません。
きっかけはそれぞれですが、何らかの理由があって行かれなくなってしまうのです。
そんな時、親は何をしてあげればいいのか、子供はどう訴えていけばいいのか。
手探りなことばかりだと思います。
そんな時、同じ苦しみを描いた作品に出会うことで自分だけじゃないと感じることも出来るかもしれません。
こんな方法があるのかと気づくこともあるかもしれません。
もし悩んでいるならヒントを貰うくらいの軽い気持ちでちょっと見てみてはいかがでしょうか。
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