不登校中は特に家から出たくなくなるものです。
出た先で同級生に会ってしまったら。
そう考えると、どうにも外出することができなくなってしまって、結果家にいる時間がほとんどになってしまいますよね。
私は高校の時に不登校になりました。
地元から離れた場所に高校があったので、本来なら実家近辺で高校の同級生に合うことなど早々、というか全くと言っていいほどない筈なのに家から出ることをためらっていた時期があります。
その理由には中学生時代の同級生と会いたくなかったというのもありますし、精神的に疲弊して治療も受けていたから余計に億劫になっていたのだと思います。
心の疲弊や精神的苦痛が原因で外に出られなくなるということは決して珍しくない症状かと思われます。
身体がだるく、動くのもしんどいなんてことはしょっちゅうで、ずっとベッドで寝ていたり、ぼうっとして1日を過ごしていました。
積極的に外に連れ出された
そういう生活も変に長くは続きませんでした。
家で何もせずにいる私を外へと連れだしたのは親で、車で近くのショッピングモールだったり、色んな所に連れて行かれた記憶があります。
当時私は睡眠導入剤を服用していたので何をしていても眠かったのを覚えています。
立っていても、歩いていても、何をしていてもとにかく眠い。
それを引っ張って歩くのは大変だったと思いますが、当時の私からしてみると有難迷惑でしたね。
だって眠いし。
できることなら家で寝ていたいというのが本音でした。
でも今にして思えば、外の空気というか、そういう刺激はある程度必要だったのかなと思います。
私は今でもどちらかと言えばインドア派で、必要に駆られない限り外にはあまり出ません。
家に居ても苦痛では無いと言いますか、そういう性格なので当時定期的に外出していなければ引き籠り生活はもっと長引いたかもしれませんね。
人混みなんてもってのほかですし、電車にだって乗れなかったから。
人に酔ってしまうのは今でも変わりませんが、昔はもっとひどかったと思います。
薬の副作用もあったのかもしれませんが、しょっちゅう気持ち悪くなってお手洗いに駆け込んだりしていました。
あの気持ち悪さは二度と体験したくないものです。
身体に合わない睡眠導入剤はもう飲みたくないですね。
引きこもったことで良かったこともある
私って人に対して気を使うというか、人に良く見てもらおうと猫をかぶるタイプで、何というか無理をしながら人付き合いをこなしていました。
だからかもしれませんが、余計に人に対して億劫になってしまって、中学の時の経験もあって誰かと関係を築くというのが本当に下手なんです。
今ではようやく付かず離れずの距離で学友と接することができるようになりましたが、それに至るまで本当に大変でした。
たしかに引きこもり生活というものは褒められたものではないのかもしれません。
自分で自分の世界を狭くする行為ですし、内に閉じこもっていては状況は何も改善されません。
ですが、少しの間誰にも会わないようにしていた生活は自分が思う以上に休息になっていたようです。
つまり活力が少しずつ復活していったような気がしています。
私は両親や人に対して「いいこ」でいようと努めていました。
いつしかそれが重荷になって、そこにさらに様々な要因が合わさって、抱えきれなくなったのが高校生の時だったのだと思います。
今では自分が思っていることの伝え方を分かりつつありますが、当時は言い合いになるとすぐに諦めてしまっていました。
人に会わなくなって、誰に気を使うことも無くて、自分がとても楽になったのを覚えています。
ですが、家に引きこもる生活はダラダラと続けていいわけではきっと無いのです。
ダラダラした自分に無意識に危機感を抱いて、早く回復したいと自分自身で感じていたと思います。
そうして回復した後自分で動こうとして、実際に外に出たことが今の私に繋がっている気がします。