不登校の子供の数は年々増えていると言います。
それは、学校という場所で生きにくい子どもが増えたことや学校以外の選択肢が増えたことも一因だと思います。
もちろん甘えであるとかワガママであるとかどうのこうの言う大人はたくさんいますが、学校に行かないことが悪いことではありません
。行かれなくなった原因を絶たないことにはどうしようもないことです。
でも、不登校の原因なんて外からはなかなかわからないですし、不登校の子供の気持ちもわからないものです。
そんな時に、不登校を扱ったものを見れば、もしかしたら少しだけでもヒントになるかもしれません。
そんな不登校の子供が出てくるドラマをピックアップしてみました。
キッズ・ウォー
昼ドラでありながらも、かなりの人気でパート5までかかれた作品です。
井上真央ちゃんの出世作としても有名ですね。
夏休みにやってた時は私も見てました。
作品自体は不登校というよりも学校の問題全体を描いている作品ですが、最初のパートで長男が不登校なので選びました。
長男の不登校の理由はずばりイジメ問題です。
実際、不登校になる原因として、イジメや、はっきりイジメとまではいかないまでも、友人関係のトラブルから不登校になるケースは多いと思われます。
子供にとっては学校は自分の世界の大半を締めていますので、そこでのトラブルは不登校に繋がります。
ただ、この長男は学校には普段行っていないものの、フリースクールには通っており、試験は学校で受けているので、完全な不登校とはちょっと言い難いところもあります。
逆に言えば、このようなことも出来るというモデルケースを見せてくれているとも言えます。
彼自身が勉強は好きであるということが幸いしているのでしょう。
最初のパートが1999年ですので、ちょうどフリースクールなどの存在も認知されるようになってきた頃です。
不登校だから勉強できない、家に引きこもってるだけ、ではないということを知ることが出来る作品です。
家族ゲーム
3度もドラマ化されるほど有名な作品です。
キャストはもちろんなのですが、内容もちょっとずつ違いっているのですが、今回は一番近々の2013年バージョンで説明したいと思います。
この作品では次男が不登校になっています。
これも原因はイジメです。
紆余曲折ありますが、最終的には学校に復帰しています。
ただ、今度は彼自身がイジメの加害者になってしまうので(もちろん改心しますが)いじめられる子の心理といじめっ子に回ってしまう心理を見ることが出来ます。
ドラマの内容自体がかなりエキセントリックなので、好き嫌いが結構わかれる作品です。
伝説の教師
ダウンタウンの松本さんと中居さんが共演したドラマ。
原案が松本さんということで、話題になりました。
この作品の最初の話に出てくるのが不登校問題です。
この作品の生徒は、万引きをしたときに友人に罪を全てなすりつけられたことが原因で不登校になってしまっています。
1話でその件は解決してして、それ以降はその他のクラス内の問題が浮き彫りになっていく展開です。
不登校の少年は「学校に行かない権利」や「自分の個性を守る」などの事を言って担任を追い払おうとします。
けれど、それは上辺だけの話で、本当はもっと深いところに問題があったことがわかります。
不登校の子供の言葉の奥に隠れているものを大人が見つけなくてはいけないと思わされます。
島の先生
NHKで2013年に放送された全6回のドラマです。
鹿児島の離島のお話で、都市部などで問題を抱えた子供が留学という形で島にやってきて里親の元で暮らすという内容です。
初回に見学という形でやってくる男の子が、不登校という問題を抱えています。
彼の不登校の理由は、母親は「学校でのいじめ」だと言っていたのですが、実はそうではなく、いじめていたのは実の弟。
母親が弟を溺愛し、弟は兄をいじめる。
その歪んだ家族関係が不登校の原因だったのです。
彼は島に残り親元を離れます。
不登校の原因は決して学校だけではないというのがこの話でわかります。
家庭内の問題が不登校を招いている可能性もあるのです。
この島の子どもたちは何かしらの問題を抱えています。
不登校のみならず家族のあり方を考えさせられる番組です。
まとめ
実は不登校だけで1クール全て使っている作品というのはなかなかないようで、どれも「学校問題」「家庭問題」の中の1つとして「不登校」が取り上げられているといった感じです。
けれど作品を通して見ることによって、ただ不登校をどうにかすればいいわけではない今の社会の問題が浮き彫りになっていると言えるのではないでしょうか。
ぜひ、興味のある方はその作品を見て、問題に向き合い、その中で不登校にも向き合ってもらえたら嬉しいなと思います。