不登校体験者の記事

不登校中の食べられなかった半年間

私が学校に行けなくなった決定的な理由は外を出歩けなくなったことがあります。

詳しく言うと、精神的な病気としてちゃんと病名が付いたからでした。

眠れない人と会いたくない。

こんな症状から始まって、投薬治療とカウンセリングを並行して行いながら日々を過ごしていました。

 

ご飯が食べられなくなった明確な理由は覚えていません。

それができなくなるほど塞ぎ込んでいたような気もしますし、薬の副作用だった気もします。

まあ、不登校が始まって私の半年間ゼリー生活が同時に始動したのです。

半年間ゼリー生活

半年の間に私が口にしたものと言えばもっぱらゼリーのみでした。

それ以外を受け付けなかったんですよね。

なんか、顎を使うのも億劫というか、しんどいというか。それだけ無気力に過ごしていたのだと思います。

次第にゼリー以外の固形物を摂取するということができなくなりました。

また、流動食なら良いのかということでもなく、味が濃かったりしょっぱい、辛い、あるいは旨味などを感じるのもダメで、あんなに大好きだったラーメンなども食べることができなくなりました。

だからといって甘いものなら良いのか、酸っぱければいいのかというわけでもありません。

多分ほど良く甘く、冷たく、口触りの良かった食べ物がゼリーだったのでしょうね。

今では考えられない程、ゼリー漬けの日々でした。

逆にゼリー以外を口にするとお腹が痛くなったり、気分が悪くなったりして非常に大変でした。

戻してしまったことも1度や2度ではありません。今考えれば我ながら悲惨な生活ですよね。

正直もう二度と味わいたくはありません。

ゼリー生活における支障

まあ、こんな生活していれば身体が悪くなるのも当然です。

慢性的な貧血に加えて低体温、更に関節痛が酷くて動くのも億劫になっていき、睡眠導入剤の効果もあって1日中眠いままほとんど動くことなく過ごしていました。

もちろん体重も落ちて、約10キロ減ったのですが、やはりきちんとした減量ではないため身体には悪かったのでしょう。

体温が全く上がらないので、常に厚着していました。

そして生理も止まってしまいました。

それこそ夏の間も長袖で過ごしていたので、まるでずっと冬の様な心地がしていましたね。

これは不登校うんぬんとは全く関係ない話になってしまうのですが、自分の身体を維持するのって非常似た変な事なんだなって後から思いました。

今までは当たり前のように食べることができたけれど、自分の精神的な不調が問題で食べられなくなって、此処まで身体が言うことを聞かなくなるのですから。

私の場合は精神的不調から体調まで悪くしたタイプなので二重にしんどかった記憶があります。

もう何しても自分はどうにもならない。

どうして自分だけ何もできなくなってしまったのだろう。

他の子はちゃんとできているのに。

体調が悪いとこんなことをずっと考えてしまって、自分の後ろ向きな思考の所為でさらに落ち込んで、そんな悪循環ばかりを繰り返していました。

絶対に自分はここから好転しないのだろうな、と漠然とした不安ばかりを抱えながら布団の中でモダモダしていましたね。

今でこそこのように振り返ることもできるようになりましたが、当時はそんな余裕がある筈もありません。

そう考えるとどれだけ「食べること」が大事なのかが身に染みて分かります。

半年という期間をも伴ものを食べずにいるというのは思っている以上に身体にも精神的にも悪影響を及ぼしました。

どうしても食べることができない時に、無理に食べろとは言いません。

私の場合、外に出ようと決めた時から少しずつ食事に慣れていくよう努力し始めましたから。

大事なことは「無理をする」よりも自分のペースを見極めることでしょうね。

半年間のゼリー生活はもう二度と経験したくない事柄の一つです。

 

 

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