不登校について調べている時、遺伝から来ることを心配している方をお見かけします。
自分の親戚が、親兄弟がと考える方もいらっしゃるでしょう。
不登校の原因が遺伝性のものであれば、皆さんショックを受けて舞うのではないでしょうか?
様々な憶測がありますが、大多数の意見では「遺伝性であることは認めがたい」ということが一般的です。
それは何故なのか、考えをまとめてみたいと思います。
不登校の原因は外的要因?
不登校になってしまった原因はすべてが同じではありません。
人によって様々な理由がありますが、その中で挙げていくと、
・いじめ
・教師との不和
・両親との不和
・学力
・校風
・なんとなく
などがありますね。
決して劇的な理由だけで不登校になるわけでは無いのです。
ですが、どの要因があったとしても自分の心の問題であることは確かです。
学校に行きたくない心境になってしまうのはどうしてなのか。
一つに外的要因があると思います。
ここでの外的要因は、外部からの刺激を受けることで鬱屈した気持ちになってしまうことを指します。
たとえば、いじめもその一つですね。
自分の外にいる人間による圧力によって心に傷を負ってしまうのです。
また、両親との関係も心を重くしてしまう場合があります。
両親は決して嫌いではないが、求められていることが多すぎる。
両親のために「良い子」にならなくてはならない。
過剰な期待をかけられてしまう、あるいはそれを敏感に察知してしまうことで押し潰されてしまう方もいると思います。
不登校の原因は外的要因+内的要因?
不登校は外からのプレッシャーが、自分の内にある心に大きな負担をかけることで起こり得るものだと考えています。
逆に言えば外からいくら叩かれようとも内には響かずへっちゃらな人もいる。
気持ちが沈んでしまうのは、外部からの力と内在するトラウマや不安などがリンクしておこることでは無いでしょうか。
たとえば、外からもたらされる過剰な期待に対して、それに応えられない自分の不甲斐なさがくっついて鬱々とした気分になるのです。
こういう経験をした人も少なからずいるのではないでしょうか?
こうして考えてみると、不登校は決して遺伝から来るわけでは無いことが分かりますよね。
学校に行けなくなることは、脈々と受け継がれていくようなことでは無いです。
問題になるのは自分の気持ちと、自分を取り巻く外の環境なのです。
結論:不登校は遺伝ではない
私の中で、不登校になる=遺伝という考えはありません。
ですが、将来科学的に立証される可能性だって無いわけでは無いのは確かです。
それでも確証がない今は、遺伝が原因と考えるのは難しいことであると思います。
学校に行けなくなることは辛い悩みです。
しかも学校に行かなくなったからといって、気持ちがすぐにすっきりするかと言えばそうではないのです。
自分の置かれている現状に不安を持ち、周りに適応できない自分を責めてしまう人もいるのではないでしょうか?
自分がどうしてこうなってしまったのか。
どうして自分だけなのか。
悩んで苦しんでいる人も本当にたくさんいると思います。
ですが、一つだけ覚えておいてほしいのは、不登校は様々な要因の末の結果です。
決して遺伝=不登校とは考えない方が良いでしょう。
考えをまとめると
・不登校の原因は遺伝であるとは言えない
・不登校の原因は自分の置かれた環境と、それによる心への負荷
となります。
自分を取り巻く環境も、内にある思いも、みんな違って当然です。
結果は不登校になったとしても、そこに至るまでの葛藤や苦しみは非常に複雑なものです。
それを「遺伝」という言葉一つでは片づけられないのは、経験した方なら少なからず思うのではないでしょうか?
「遺伝だから」ではあまりにも救われない心地がしてしまいますものね。
不登校になってしまったことは決して引け目に感じる必要は無いのですから、今は焦らず、自分と向き合ってください。