登校しているときに、宿題で「作文」を提出する機会が何度かあるかと思います。
しかし、不登校のお子様は、まず学校へ行っていないので学校で起こった内容についての「感想文」は書くことができません。
ですが、行事内容についての「感想文」ではなく、読書感想文であったり、人権作文など、
お子様が自身が置かれた状況から自分を見つめ直し、そしてその想いを社会へ発信する為の文章
それこそがお子様を大きく成長させることができるのです。
とは言え、文章を書くことが苦手なお子様だと苦手だし、何を書いて良いかわからないし、それに面倒くさい、と言うでしょう
そこで文章が苦手だった私の方法や、同じように苦手な方が上手くかけるようになったコツをお伝えしたいと思います。
「日記形式」からスタート
不登校のお子様は今自身の立場がどういう立場であるのかは理解しているはずです。
しかし、不登校になった原因をつぶやきはしても、はっきりとした文字として表すことはあまり多くないと思います。
不登校になり始めた頃は、
「学校へ行かない自分が嫌でたまらない」
という自分の心のやりどころがない状態や、
「○○さんたちが自分のことをよく思わない」
などの周りの人との強調が測れなくなった時に、その原因を相手の方にぶつける想いが多いでしょう。
そのうち、不登校が進みだすと、
「なぜ自分は学校へ行かなくなってしまったのか」
という根本的なところを考えて行き始めます。
その時です、すぐに消えてしまう、SNSではなく、「ノート」に「ボールペン」で想いを書き記します。
短文でも、もっと言えば単語でもいいのです。
「学校が恐い」「嫌だ」でいいんです。それを毎日少しずつ続けると、同じ言葉が続くので少し違った表現をし始めます。そうして沢山の言葉をただただ書いて行くのです。
過去に書いたことを見直すと「今」の自分と少し違うことが解ったりします
この違いが思考の進歩であったり、考えがまとまってきている証拠です
書いて自分を見つめ直すのです。
短文を少しずつつなげていく
次に文章にしてゆきましょう
長文が書けることが素晴らしいのではありません。
短文、単語でもお子様の想いが十分詰まっていれば、それは立派な言葉です。
その短文や単語の補足をしていくことを、
私は「絡まった感情を時解く作業」と位置づけています。
私は長文を書きすぎて逆に何が言いたいのかが見えなくなってしまうことが多々ありました。
不登校のお子様が直面していることは単語を連ねて書き記していけば、それだけでも十分重みのある素晴らしい文字表現だと思いますが、一歩前進してみましょう
親御様がその単語を目にして(お子様の許可を得てからです。)なぜそう感じたのかを「補足」という形で説明を少し加えてみるというアドバイスをすることです。
その際、決して詰問は行わないことです。
さらっと「どうしてこの言葉がでてきたのか、みんながわかるように少し説明を加えるともっとわかりやすいかも。」
などとお子様を尊重しながらお声掛けされることをおすすめ致します。
お子様が自分自身で記した単語から説明を少しずつ付け加えていくことで、お子様自身が現状を受け止めやすくなり自発的に今後について考えていくきっかけにつながりやすいと考えます。
「単語だけでも続けていく」ことが前進する秘訣
大人でも毎日続けることはそれなりに覚悟がいります。
不登校のお子様はとても繊細な部分を持っていますので、でちょっとしたことから突然何もしなくなったりします。
「毎日書いて頑張ろう」は決して言わないでください。
頑張ってるお子様は、自分が理解されていないと感じてしまします。
お子様が少し疲れているなと感じた時は
「今日の晩御飯はおいしかった?」を「はい」か「いいえ」だけでも書いてもらうことでもいいのです。
地道な作業に思えますが、お子様が紙に想いをアウトプットすることの大切さを、身を持って知ってもらうことが大前提です。
それが続けば、前半にお伝えしたように単語単語をつなげていき、短文から長文へと発展していきます。
まずは身近なところのちょっとしたことから、書き記すことから始めていくことをおすすめします。
それから読書感想文なり、人権作文などにチャレンジできます。
それだけ不登校のお子様は大きな経験をしているわけですから、とても素晴らしい文章が完成します。
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それでも、どうしていいか解らなくなることもあるでしょう
その時はプロに教えてもらえば、文章上達の道は明るくなりますが
塾などには行けそうにない場合は通信学習など短期間でいいのでやってみることをお薦めします。
せっかくじっくりと自分を見つめ直すことができる「不登校」というチャンスを生かして国語力をアップしてください。
一度身についた思考力・洞察力・表現力はお子様の一生の宝になります。
これからの時代は自分を文章で表現して発信する力が大切になってきます、思考力・洞察力・表現力があるお子様は、それらの強みを持っているだけで人間関係、仕事など生きて行く上で有利になります。