不登校のこの少年のことを知ったのはネットです。TwitterだったかFacebookだったかは失念しましたが、「不登校のゆたぽんという少年がYouTubeで不登校は不幸じゃない」と言っていると。
でも私はその動画を見ませんでしたし、いいねもしませんでした。
どう思うか?そう聞かれて初めて彼の動画を見ました。そして色々思いました。そんなことをつらつら書きたいと思います。
不登校は悪いことなのか
正直に言えば、不登校が悪いとは思いません。理由は様々あると思いますが、不登校を選択することはあると思います。
例えばいじめ。いじめられる側が損をするのはすごく嫌なのですが、そういう環境から逃げるためには仕方がありません。学校が対処出来ない以上わざわざ嫌な思いをして行く必要はないと思います。
担任の先生と意見が合わない。これもしんどいですよね。大きな問題を起こさない限り担任途中で変わることはありません。そういう時も担任が変わるまで休むというのも手段の一つです。
家庭環境が荒れていて学校に行かれなくなるなんていうケースもあります。家で疲れてしまって鬱状態になり外に出られなくなる。これは子供力ではどうしようもないですね。
ですので、先に私の不登校への見解を述べるならば「理由があるなら不登校も致し方ない」です。
ゆたぽんの場合
では、ゆたぽんの不登校理由です。
ざっくりまとめるとこんな流れでしょうか。
多くの人が先生の言うことをロボットみたいにハイハイと聞いていることに違和感を覚え、その後宿題がやりたくないので、宿題をやることを拒否。それに対して先生が居残りをさせ、叩いた。話し合いをしたが叩いていないと嘘をつかれた。宿題をやらなくていいという話になったがそれも反故されて、更にクラスメイトも宿題をしていないことを理由に遊ぶ約束を破った。
ゆたぽんの行動も個人的にはモヤモヤなのですが、まず何よりも担任側はアウトだなというのが正直な感想です。
宿題を拒否するのは、まぁまぁある話です。その場合は親呼び出しか子供と面談ですよね。けれど担任はそこで体罰や嘘という方法を使った。これは学校行きたくなくなると思います。担任の力量不足なのか、あまりにもゆたぽんの態度が悪かったのかは謎ですが、それでも教師という立場の人間が、特にこの色々とうるさい今、このような態度でいたのは落ち度だと思います。もちろん、これはゆたぽんが言っていることで学校側からの見解が出ているわけではないので真相も正直謎です。
そして、ゆたぽんに全く非がないかといえばそうでもないと思います。宿題をやりたくないからやらない。これはロボットじゃないと言える行動でしょうか。だってやりたくないって気持ちがあったのであればそれは単なる我が儘の範疇です。ロボットになりたくないという理由は後付けに思います。それは怒られて当たり前です。残されるのも当然です。
嘘をついたり体罰をする担任がいる学校に行きたくない、というのは正当な主張ではありますが、そこに至った経緯を見ると、ゆたぽんの考えもどうかなぁと思います。
ゆたぽんのことで一番モヤモヤしていること
私がこのゆたぽんの動画を見ていて一番モヤモヤしていることは親の存在です。子供が不登校を選択してそれを認めるのは別にいいんです。ただ、だからといってこのような動画をYouTubeに出すことを良しとしているのはどうかと思います。本当にゆたぽんの将来を考えているのだろうかと思うとモヤモヤした気持ちになります。
私はネットは怖いものだと思っています。実際ゆたぽんの本名はわかっていますし、両親のこともわかっています。多分本気で特定しようとすれば住所や在籍している学校など何でもわかると思います。ネットはそういう場所です。そして、一度出た情報は消えません。どんなに火消しをしようとしても次から次に情報が出回ります。それは今だけでなく未来もずっとです。
一生ゆたぽんはYouTuberとして生きていくのでしょうか。そうじゃない道を選ぼうとした時に、彼はその道を選択することが出来るのでしょうか。その時親は支援できるのでしょうか。彼は一生「ゆたぽん」としてやってきたことを背負っていかなくてはいけません。そんなことを小学生の彼に背負わせている親を私は支持出来ません。
ゆたぽんに思うこと、考えること、望むこと
小学生のゆたぽん。私は彼を可哀想だと思います。それは不登校だからじゃありません。不登校という選択を多くの人が支持していないことが可哀想だと思います。彼の居場所はどこにあるのでしょうか。とてもとても小さな場所にしかないように見えます。その小さな場所の人だけが彼の不登校を支持し、支えています。それは私には幸せとは到底思えないんです。大多数が賛成することが幸せとも限りませんが、少なくとも彼に対してこれだけの反対意見が出ると言うことは、みんな思うところがあるからです。彼や、彼の環境、彼の両親に。
学校に行かなくても幸せは見つけられます。けれど、学校に行かなかったことで身に付かずに苦しむものもあります。学校に行かないから自由で幸せというのは私は間違っていると思います。それは、自由ではありません。ただの放棄です。ゆたぽんは、ただ放棄をして楽しいことだけをしてると私には見えます。そして、それを親が許している。
一度、親から離れたら、ゆたぽんはどうなるだろう、と思います。そしてぜひ1度そうしてみてほしい。違う世界を見た時に、彼がどういう判断をするのか、知りたいです。YouTubeじゃない、もっと現実の広い世界を知ってほしいです。
不登校の少年ゆたぽんのことを書いてみる まとめ
取り留めもなくつらつらと書いてしまいました。私は、ゆたぽんが不登校になってしまった理由についてはある程度賛同しますが、元々の反抗内容は容認できませんし、それに対する親の考えも理解出来ません。お尻を叩いて学校に行かせろとは言いませんが、今後のゆたぽんの生きていくための環境設定はどう考えても違うと思います。彼が将来何かをしようとしても「でも彼はゆたぽんだから。」と言われて取り合ってもらえない状況だって十分考えられるんですよ。そんな状況になってから後悔しても遅いんです。学校に通っていなかった理由を今の通り述べて、それを良しとしてくれるのでしょうか。
こんな文章が彼に届くとは思わないけれど、ゆたぽん、ロボットにならないってどういうことなのか、もう一度考えて欲しい。出来れば親でも学校の先生でもない、もっと中立な第三者の誰かと。
そして、これからの未来を描いて欲しい。たくさんの可能性の未来を。
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