不登校の子供の数は増加傾向にあります。
学年が上がるごとに増加し、中学3年生が最多となっています。
学校に行かれない理由は様々だと思います。
いじめなどのトラブル、先生との相性、病気、家庭内の問題、一口に不登校と言っても事情はまちまちです。
親御さんも辛いでしょうが、行かれない本人も辛いことだと思います。
けれど、今は学校に行くことだけが正しいという時代でもなくなりました。
フリースクールや通信教育など、学校に行かれなくても勉強やメンタルのサポートを受けることが可能になりました。
学校がどうしても合わないけど勉強をしたい子にとっては嬉しいことです。
そんな勉強方法の中に家庭教師という選択肢があります。家に来てもらって、1対1で勉強する方法です。
不登校の子供にとって家庭教師はありなのでしょうか。
家庭教師のメリット
何といっても1対1ですので、他の人の目を気にしなくていいことでしょう。
フリースクールでも1対1でやっているところはありますが、どうしたって他にも人はいます。
関わらなくていいとしてもそれが嫌だという子もいます。
それに、フリースクールだと外に出なくてはいけません。
外に出られない子・出たくない子には不向きと言えます。
その点家庭教師は家に来てくれますので、家の中で2人だけで勉強することが出来ます。
通信教育だと、わからない問題があった時にその場で聞くことが出来ません。
メールや電話での質問が出来るところもあるでしょうが、目の前にある問題を一緒に解いてくれる人がいるというのは勉強する上で大きなメリットです。
わからない問題をそのままにすることなく、納得がいくまで教えてもらう事ができます。
家庭教師の先生が来る日や時間は大体決まっています。
つまり、それまでに予習なり復習なり宿題なりをしなくてはいけません。
そうすることで、勉強の習慣を身につけることが出来ます。
学校に行かなくなることで「決まった時間に勉強をする」ということが身につかなく鳴りがちです。
これは大人になってから仕事をする上でも重要な経験値です。
それを自分の力だけでやるのは結構キツイです。
私も散々保健室登校含め不登校で、出席日数ギリギリで進級していたのでよくわかります。
集中力があまり続かないのです。これを身につけるためにも、家庭教師は役に立ちます。
たとえその数時間だけでも頑張れる力をつけるのはとても大切です。
家庭教師のデメリット
一番は金銭的な部分になるでしょう。
小学校・中学校は給食費などの実費はかかりますが、授業料は無料です。
家庭教師の費用は個人契約か会社契約かによっても変わってきます。
会社での契約だとテキスト代や交通費なども入れた金額になりますが、個人契約だと指導費+交通費になってきます。
そこに対して助成金などの補助はありません。全て個人持ちです。
1時間2000円として2時間週2回だと1ヶ月32000円。時間や回数が増えればその分金額は上がります。
来てくれる講師の人との相性もあります。
最初からピッタリの人と出会えることもあれば、なかなかいい人に巡り会えないこともあります。
会社契約だと他の人に変えてもらうことは可能ですが、個人契約だとまた1から探さなくてはいけないので大変です。
どちらにせよ一度来てもらって授業をしてもらわないことにはわかりません。
そういう苦労があります。
家庭教師で多いのが大学生です。
もちろんそうではなく正社員としてプロの家庭教師を雇っている会社もあります。
大学生の場合は卒業して別に就職してしまうとそれ以上の契約更新は同じ人でお願いできないデメリットがあります。
長期戦になりそうな場合はプロの方にお願いしたほうがいいかもしれません。
逆に大学受験の高校生だと大学生にやってもらった方が経験を元に教えてくれるのでいいと思います。
あと自宅近くでやってる人がいるかというのも問題になってきます。
都市部はほぼあるでしょうが、地方によってはない可能性もあります。
また親御さんが家に人を上げることに抵抗がある人だとその時点で家庭教師をお願いするのは難しいですよね。
部屋の片付けだってしなくちゃいけないですし。
別の場所でやって貰う場合は場所代もかかってきますし、外に出たくない子だと外に出ることが難関になります。
インターネット家庭教師なら家に人を入れなくていいので気軽に個別授業が受けられます
ただ、ご自身で設定が必要になります。それほど難しい設定では無いようです。
家庭教師はどこで探す?
ではいざ家庭教師をお願いするとしたら、どこで見つければいいのでしょうか?
小学生からだと有名なのは「学研」でしょうか。
高校生だと「トライ」が有名ですね。
その他にも「不当 家庭教師」で検索するといくつもの業者さんと、個人契約をお願いできる掲示板などが出てきます。
業者さんだとこちらの希望を伝えれば無料で見積もりもしてくれます。
個人契約の場合はこちらの条件に合う人を地道に探すことになります。
こちらから募集をかけることも可能です。
通信教育と違って全国どこでも行きます!っていうのはないのでそこは頑張って探してください。
不登校の子供に家庭教師は必要?勉強したい子供のために。まとめ
勉強なんてしなくても生きていける、と言う人もいるかもしれません。
けれど、大学卒業が当たり前になっている今、その人達と対等に仕事をしていくにはやはりある程度の知識と集中力は必要です。
自分の力だけで無理だったら、助けてもらえばいいんです。
不登校の子を見ますという家庭教師の人は、そこをきちんと理解した上で来てくれます。
不登校だからといって、勉強の機会が奪われるわけではありません。
外に出なくても勉強することは可能です。
どうか、学校に行かれなくても勉強がしたいと思うお子さんがいるなら、その手助けを親御さんはしてあげてください。