6月に入ってから アイコは朝家を出る時間が少しずつ遅くなってきました。
私は「早く行かないと門が閉まっちゃうよ!」
「もう8時10分よ早く行かないと!」
朝から、やいやい言っては家から出していましたが
娘の足取りは重く、
「途中まで一緒に行って」
と言うようになってきました。
学校から帰ってきた時も
以前は「ただいまー!!!」
だったのが
今は「ただいま・・・」
と暗い小さな声になってきたんです。
そして
クラスメイトの愚痴をずっと言っているんです。
アイコは「あまりにも嫌な思いしたから先生に言った」
「そうしたら、一応謝ったけれど、先生がいなくなったらまたウザイ!おまえあっちに行け!って言われた・・・」
と泣いてしまいました。
アイコが友だち関係で泣いたのなんて、生まれて初めてでした。
6月半ば エンピツが折れていた
ある時ふでばこの中が真っ黒になって、鉛筆が折れているのを見せてくれました。
いつも意地悪する「○○くんにやられた」と言って
超暗い顔つきで教えてくれたんです。
先生は知っているの?
「先生に言ったけれど、その時だけ謝るだけ、いつもの事。先生に言っても無駄。。」
小学校1年生で 先生に言っても無駄 って思ってしまうなんて、、
私はわが娘が不憫で、親の私がとてつもなく悲しい気持ちになってきました。
「隣のクラスの○○くんがアイコの事、きもいって言ってきた」
「○○ちゃんに、おまえうるさい」って言われた
毎日 毎日こんな調子で
到底、楽しい学校生活では無い日々が続くようになったのです。
そうです「友達100人作る」と言っていた アイコ。
気が付けば 最近は「今日は友達が●人できた!」と言わなくなっていました。
このまま、この状態で学校に行く意味があるのか?
さすがに私達親も疑問を持ち始め
「学校に行きたくなかったら行かなくてもいいよ
もっと楽しいことがいっぱいあるから。」
と、アイコに言って聞かせました。
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3.娘の「不登校」の決意は夏休みの後でした。
そんな煮え切らない日々がしばらく続きました。 アイコは日に日に 元気がなくなり 表情が暗くなって来ています。 それでも 習い事は好きだったのでその時だけは楽しそうでした。 それが唯一の救いでした。 な ...
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