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嫉妬で始まる小学生のいじめ 親が知っておきたい原因と対処法

いじめはとても深刻な問題。命にも関わります。
だから、「子供どうしの問題だから」と甘く見たり、ほうっておいたりしてはいけません。
私も小学生のころから、いろいろな種類のいじめを見てきました。
なぐり合いとか派手なものよりも、目立たない小さなものが圧倒的に多かったです。
遊びの延長のようなものや、「ちょっとこまらせてやろう」くらいの軽いノリものも。
いじめている側は、それがいじめだとは思っていなかったかもしれません。
でも、被害を受けている子はとてもつらい思いをしています。
「なんでいじめられてしまうんだろう」
「逃げたいな」
「いじめられないためには、どうしたらいいんだろう」
いじめられるとわかっていて、それでも毎日学校に行かなくちゃいけないなんて地獄でしかありません。
だからいじめは、大人が積極的に首をつっこんで、解決しないといけないんです。

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嫉妬から簡単にいじめは始まる

いじめに深い事情なんてほとんどありません。
大人なら「そんなことで?」と思ってしまうような、ほんのちょっとしたことで始まってしまうんです。
よくある原因のひとつが嫉妬。
あの子のことがちょっとうらやましい。
あの子ばかりほめられていて、気に入らない。
これくらいなら、だれでも感じたことがあるんじゃないでしょうか。
嫉妬すること自体はなんの問題もない、ありふれた感情です。
そのありふれた感情が、いじめという重大な問題につながってしまうからこわいですね。
嫉妬からつい冷たい態度をとってしまう人は大人にもいます。
しかし、小学生と大人では事情が少しちがうんです。
小学生は嫉妬という感情そのものや、その感情にどう向き合えばいいのかがよくわかっていません。
さらに、小学校では自分と他人を比べる機会が多いので、能力に差があるとどうしても気になってしまいます。
いじめの起きやすい環境、というと印象が悪くなってしまうのですが、小学校は実際とてもいじめが多いです。

嫉妬されやすい子の特徴は?

誤解されてしまうかもしれないので、先にいっておきます。
「嫉妬されやすい=その子に問題がある」というわけでは決してありません。
「いじめられるやつが悪い」という人がたまにいますが、これは完全に加害者のいいわけ。
理由やきっかけがあったとしても、それは被害者の非ではないので、気にすることはありません。
ただ、悲しいことに、いじめの対象になりやすい子がいるのは事実。
特に小学校で嫉妬されやすい特徴を4つ紹介するので、いじめの原因を探るときの参考にしてみてください。

いつもテストの点数がいい

学校では常に学力を比べられます。
テストの点数や成績表など、能力の差が数字でハッキリ出てしまうこともあって、成績がいい子への風当たりは強くなりがち。
いつも「勉強しなさい」と怒られている子からすれば、成績のいい子がうらやましくなってしまうのは自然な気もちですね(だからといっていじめは許されませんが)。
もちろん、頭のいい子がみんないじめられるわけではありませんが、なんとなく「あの子は私たちとはちがう」という雰囲気ができてしまうことは少なくありません。
 異性と仲がいい・異性に人気がある
特に、男の子と仲のいい女の子に被害者が多いような気がします。
完全にいいがかりなのですが、「あいつ調子乗ってる」とかなんとかいわれて、そのままいじめになるケースです。
恋愛感情がからんでいると、かなり陰湿ないじめになることもあります。
加害者の子が、その仲がいい男の子のことが好きだった、というような場合ですね。
見た目がかわいい子・かっこいい子は異性にモテるので、特に恨みを買いやすいようです。

つい自慢してしまう

家が裕福でいろいろ買ってもらえる子、
ちょっと珍しい趣味やすごい特技がある子、
親や先生などの大人からよくほめられる子、
……などなど。
うれしいことはつい報告したくなってしまうものですが、自慢を聞かされる側にとってはおもしろくありません。
うらやましさプラス、自慢ばかりされてうんざりする気もちがいじめにつながってしまうんだと思います。

目立つ役割をすることが多い

リーダー的な役割が好きな子や、前に出たがるタイプの子は反感を買いやすいです。
「かんちがいしている」とかいわれて、ばかにするような悪口をいわれてしまいます。
リーダーシップがあることや、大勢の前に自分から出ていける度胸は、本来なら長所です。才能でもあります。
その才能に嫉妬されているわけですが、「かんちがいしている」とかいわれたら、本人、けっこう不安になってしまうのではないでしょうか。
「もうリーダーはやりたくない」とせっかくの長所をおさえこんでしまうかもしれません。
加害者たちのねらいは、まさにそれ。
ほかのケースにも共通していえることなのですが、嫉妬からいじめをする子たちは、相手をおとしめて自分以下のレベルにしてやろう、と無意識に思っています。

うちの子いじめられているかも?と思ったら

子供は自分から「いじめられている」といってくれるかもしれませんし、隠そうとするかもしれません。
いじめという認識がなくて、親や先生に報告するべきだとわかっていない子もいます。
親は、異変を感じたら、とにかく子供とじっくり話すようにしましょう。
だれに、どんなことをされているのか。どう解決するべきなのか。
このとき、親はかならず子供の味方であってあげてください。
子供に嫉妬される特徴があると思っても、「あなたが悪い」とか「態度を変えなさい」とか、絶対いってはいけません。
味方がいない、と感じたら、子供は希望を失って心を閉ざしてしまうかもしれません。
先生にも相談して、しっかり対処してもらいましょう。
それでも解決しないようなら、不登校や転校という選択肢もあります。
大切なのは、いじめから逃げることは、弱虫ではないのだと子供にわかってもらうことです。
私も小学生のころは、逃げることも告げ口をすることも、勇気のない人がすることだと思いこんでいました。
加害者の子がそう主張するからです。
でも、よく考えたら逆ですよね。
弱いのはむしろ、複数で悪口をいったりいやがらせをしたりする、加害者たちのほうです。

嫉妬で始まる小学生のいじめ 親が知っておきたい原因と対処法 まとめ

 小学生のいじめの多くは嫉妬から始まる
 嫉妬されやすい子の特徴はおもに4つ
 1. 成績がいいこと、
 2. 異性に人気があること、
 3. 自慢してしまうこと、
 4. 目立つことが多いこと
 親はいつも子供の味方でいることが大切

大人になった今ならわかります。
小学生のころは、本当にくだらないことで傷つけたり、傷つけられたりしていました。
でも、そのときは必死だったんですよね。
大人から見てくだらないことでも、子供にとっては切実な問題です。
「そんなこと」と軽く見ずに、真剣に向き合うことが解決への第一歩だと思います。

 

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