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3.娘の「不登校」の決意は夏休みの後でした。
そんな煮え切らない日々がしばらく続きました。 アイコは日に日に 元気がなくなり 表情が暗くなって来ています。 それでも 習い事は好きだったのでその時だけは楽しそうでした。 それが唯一の救いでした。 な ...
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ここからはもう私達親がなんとかするしかありません。
アイコが「助けて」と言っているのですから。
まさかこの状況で「頑張って学校行きなさい」とは言えませんでした。
アイコは充分頑張ったと思います。
私達は先ず校長先生にアポをとりました。
担任では何も変わらない気がしましたので。
アポをとって夫と二人で校長室へ。
校長室には校長、教頭、担任の先生がいました。
校長室での会話
本当にびっくりしました。
彼ら(校長、教頭)は 「知らなかった」「聞いていない」と言います。
流石に担任は知っていたが報告はしていないと。ただイジメとは認識していないとも。
担任は 「鉛筆の削りかすの事は 本人がわざとでは無いと言っている。その場で誤った。」
と言います。
どうやら 把握していない様子。
でもまあ無理もありません。
クラスに30人ほどいますので ちょっとしたイザコザなど気にしてる余裕も無いのでしょう。
こちらは 丁寧に一部始終をお話ししました。
鉛筆の事、「うざい」と言われた事。先生の前で誤っても先生がいなくなるとまた虐めて来る事。
隣のクラスまで広がりかけている事。
本当に丁寧に感情的にならず 先生の立場も理解しつつ伝えました。
先生方は
とりあえず 「その生徒達に事実確認をとります。」
「なんとか学校にはきて欲しい」と言います。
「朝 お母さんと教室までくるとか 保険室で勉強するのはどうか?」などど 提案されました。
事実確認が済んでいないのでその時は我慢しましたが
なぜ虐められてる者が保健室で勉強なのか?という疑問が浮かびました。
「排除ですか?」と聞きそうになりました。
虐めは証拠も無いしなかなか対応して貰えない雰囲気でいっぱいでした。
帰宅後
今日の話をアイコに伝えました。
アイコは複雑そう。
でも一旦 先生の提案を受け入れることになりました。
具体的には
朝 私と一緒に登校
2時間目まで授業を受けて そこで私は帰る。
アイコがそのまま学校に残れるようなら残る。
無理なら私と一緒に帰る。
これが1週間くらい続きました。
もちろんアイコは2時間目まで授業を受けて私と帰りました。
学校での様子を見た印象は 仲の良い子もいるようですが
やはりいじめる子が数人いて
その子達はいわゆる「やんちゃ」な子。
好き放題やっている感じでした。
担任ももう慣れているというか諦めているのでしょう、注意してもその子達は言うことを聞く様子はありません。
「これはひどい」が正直な感想です。
ある朝アイコは言いました。
「やっぱり学校行きたくない」
私はやっぱりな。っと思いました。
学校の授業中も私が廊下にいる状態で登校してても
根本的な解決にはなりません。
私達は再度どうするか話し合いました。
不登校の娘に対して親ができる事とは?
私は夫と話し合いました。
私達が恐れていた事は何よりも
これ以上学校に行かない状態を長引かせると娘の中に劣等感のようなものが植えつけられて
何も出来ない人間になるのではないか。自己肯定感が低くなるのでは?
という心配がありました。
ですから結論としては「転校させたい」という事になりました。
ただ問題があります。
校区というものがあるので住む場所で行くべき小学校が決まっているのです。
そこで調べたところ引っ越さずに転校するには校長の承諾が必要だということがわかりました。
私達は娘を身籠もると同時に今のマンションを購入して住んでいますので引っ越しは出来るだけ避けたかったのです。
それに そもそもアイコは悪くありません。(勿論、イジメられる方にも問題はあると思いますが、だからと言ってイジメて良い訳ではありません)
なぜ私達が転校する為に引っ越す必要があるのでしょうか。
そこで校長にもう一度アポをとりました。
そして又校長室で話し合いです。
私は校長に伝えました。
「転校させたい。でも引っ越しは出来ない。転校手続をして欲しい。」
以上の3点を伝えました。
すると校長は「転校するなら普通引っ越ししますよね?」
と言ってきました。
そして校長は続けました。
「〇〇君(イジメっ子)はアイコさんの筆箱をちょっと借りただけと言っています。
筆箱の中を触っていたら鉛筆削りのカスがこぼれたと言っています。ちょっと借りただけなんですよ。」
私達は唖然としました。
イジメを隠したいのはわからなくもないですが
あまりにも幼稚な発言です。校長ですか?本当に。
夫は堪らず言いました。
夫「何故 筆箱をちょっと借りる必要があるのでしょう?筆箱を忘れたから鉛筆を借りるというのは理解できますが
人の筆箱を借りますか?普通。。。それなら校長先生の財布をちょっと私に貸してもらえますか?
ちょっとだけでいいので貸して貰えますよね?
〇〇君(イジメっ子)がしている事は常識的におかしい行為ですよ。
子供だからこそしっかりと教えるべきですよね?
私が校長先生の財布をちょっと借りてお札を触っていたら お札がグチャグチャになった。
これと同じ事を彼はしています。
校長先生は私にお札をグチャグチャにされても気分を害さないですか?」
校長は何も言えなくなっていました。
しかし ここまで言ってもイジメを認めない様子でした。
転校については教育委員会と話す必要があるのですぐには返答できないとも言われました。
この日はこれで終了しました。
教育委員会にメール
あとで判ったのですが実は夫が教育委員会にメールをしていました。
夫のメールの内容は
イジメの状況を伝える。
質問→校区を変わらず転校するにはどうすれば良いのか?
という内容で送ったようです。
そして
以下のような回答がきました。
お問い合わせに対するお返事が遅れ誠に申し訳ありません。お詫びを申し上げます。
メールでのお問い合わせについてお返事を差し上げます。
お子様の登校する学校を変更したいという希望に対しましては、教育委員会として指定校変更委員会での審査を通してその承認を得ることになります。その前段階として問題の生じた学校において保護者と学校の間で児童の状況に関して話し合いや対応が尽くされ、指定校の変更以外に対応策がないとの結論に至り、学校長より指定校の変更やむなしとの意見書を添えて指定校変更の申し立てをしていただく必要があります。メールを拝見した限りでは、学校側が状況を把握して十分な対応をしているかどうか判断できません。仮に学校側の対応が不十分な場合は、教育委員会として学校側に改めて対応を促すことも考えられます。学校側に相談したが、納得できるような対応を得られないと思われる場合は、教育委員会に直接おいでいただき学校教育推進室と学事課で面談をさせていただき状況の把握及び今後の対応について相談させていただきます。不明な点がありましたら、学事課の方にお電話をいただきますようお願いいたします。
一応画像でも載せておきます↓
という内容でした。
内容から読み取ると
おそらく直ぐには転校できないだろうと予測できました。
私達は考えました。
アイコはもう今の学校では無理だと言っています。
早く転校する為にどうしたら良いか夫と話し合いました。
教育委員会に直接相談に行く
私はとにかく教育委員会に行って直接話をしようと思いアイコを連れて教育委員会に行き状況を話しました。
親身に聞いて頂いたのですがやはり メールの返信にもあるように
学校側で出来る限りの事をした後で
校長から「指定校の変更やむなしとの意見書」が必要だという事がわかりました。
どうしたらいいのか。。。。
校長はイジメを認めたくない様ですので 困りました。
ただ教育委員会からも学校に連絡して頂けると言ってくれたのは
なんとなく ほっとした気分でした。
イジメの証拠
その日からアイコは完全不登校の状態になりました。10月になっていたと思います。
そして毎日 担任の先生が家に来る様になりました。
アイコと少し話して帰るという日が続きます。
時々、担任と教頭先生が来られる日もありました。
アイコに色々質問していました。
私はアイコを追い詰めている様にしか見えません。
そして11月に入って間もなく
以前保育園で一緒だった 今は隣のクラスにいるS君のお母さんからLINEがきました。
その内容は
「アイコちゃん最近学校に行ってないようですが大丈夫ですか?
Sが言ってました。アイコが〇〇くんにイジメられてるって」
私は夫にそのメッセージを見せました。
そして確信しました。
「アイコは絶対にイジメられてる。」
今更 確信?って思うかもしれませんが
私達も結果しか見ていませんでしたし(鉛筆が折れたなど)
イジメられてる状況もアイコからしか聞いていませんでした。
勿論 アイコが嘘をついてるとは思っていませんでしたが
やはり 一方的に聞いていただけでしたので
校長先生にも強くは言えませんでした。
でも ラインのメッセージ内容は
第3者の目撃情報になります。
勿論 夫以外誰にも相談していませんでしたし
そのようなメッセージを送って欲しいとも頼んでいません。
早速私達は校長にアポをとりました。
そして校長先生との面会の日にボイスレコーダー(会議で使う用の小型のです)を用意しました。
校長室に入るとまずボイスレコーダーをテーブルの端におきました。
一言「記録させてもらいます」と夫が言いました。
そしてアイコの状況を伝えて転校させて欲しい、このままでは
本当に引きこもってしまう。
と伝えました。
校長は相変わらずの対応です。
夫はラインのメッセージをプリントアウトして持ってきていました。
それを先生方に見せました。
夫「これは完全に第3者の情報です。他人から見てもイジメられてると認識出来るという事ですよね。」
校長「これは誰ですか?」
夫「隣のクラスのS君のお母さんです。」
校長は教頭と「誰?わかる?」
とか話しています。
教頭「このプリントアウトした紙を預かってもいいですか?」
夫「s君のお母さんの許可が必要ですので今すぐお渡しできません」
夫「この状況でもイジメは無いと思いますか?アイコもイジメられるから学校に行かないと言っています。
この紙をみてどう思われますか。イジメはありますよね?」
校長「そうですね。この状況だとイジメはあったと思います」
やっと認めました。そして今日は録音もしています。
最悪 この紙と録音した音声を持って教育委員会に行けばなんとかなるのではないかと思いました。
校長「わかりました。では一度アイコさんとお話をさせてください。」
転校が決まる
後日、校長室に私、夫、アイコ、校長、教頭、担任の先生が集まりました。
校長先生は最後にアイコの意思を確認する義務があるのでしょう。
本当に転校したいのか、転校したらもうこの学校には戻れないけど本当に良いのか、などなど
優しく確認していました。
確認が終わるとやっと「転校の手続に入ります」と言いました。
もう11月が終わろうとしていました。
そして手続上 転校は年明けになると伝えられました。
娘の不登校で私達 親がとった行動
結果として転校させる事でアイコは今元気一杯に学校へ行っています。
友達もできて時には喧嘩して泣きながら帰る事もありますが、次の日には仲直りして
勉強も人間関係も楽しく学んでいます。
不登校と言っても色々な原因がありますし
私達の経験がどこまでお役にたてるかはわかりません。
今回 私が学んだ事をまとめて終わりにしようと思います。
・子供を信じる
・子供の話を聞く
・子供の意思を尊重する(無理やり登校させない)
・絶対に守ると子供に伝える。
・学校はイジメを認めたくない。
・学校は出来るだけ穏便にが基本。
・現にイジメた方の親には今回の件は伝わっていない(我が子がイジメてた事は知らされていない)
・イジメの証拠を掴むのは大変。
・イジメられてる子の親(私)はお母さん達のライングループから削除されてた(後で気づきました)
・場所を移るだけで解決する可能性は十分ある
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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管理者は元不登校児の娘を持つ母親です
はじめまして、元不登校児の娘の母 NORI です。 自分の子が不登校になるなんて、まさか、まさか、のパニックでした。 それまでは、少し知ったかぶりして 「不登校になっても勉強して大学に合 ...
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