「不登校」と「留学」という言葉は、なかなか結びつかないものかもしれません。
留学はだれにとっても大変なこと。
学校に行っていない生徒や家族にとって、精神的なハードルはもっと高くなってしまうのではないでしょうか。
日本の学校にもなじめなかったのに、留学なんてできるのか。
不登校なのに留学したいといったら、笑われるのではないか。
学校に行っていない分、英語力がたりていないけれど大丈夫なのか。
本人がやる気になっていても、「じゃあ留学しようか」と即決するのは難しいですよね。
私自身も日本の学校に魅力を感じられなくて、大学はアメリカを選びました。
規律やまわりとの調和を重視する日本の教育スタイルが、自分には合っていないと思ったんです。
学校をやめる度胸はなかったので、通い続けてはいたのですが、今思えばとても窮屈な毎日でした。
しかし、つらいなら、無理に日本の学校に通う必要はないのです。
実際、不登校生徒の留学をサポートしているエージェントはいくつもあります。
留学することで人生を一度リセットして、再スタートを切ってみるのも、1つの道ですよ。
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不登校から留学するメリット
この記事では、不登校の生徒が留学するときに注意したい3つのポイントを紹介します。
が、その前に、海外の学校に行くメリットを考えてみましょう!
自由度の高い教育システムで、のびのび学べる
日本の学校では、個人よりも集団が優先されることがよくあります。
思いやりの心や察する力が身につくという長所もあるのですが、空気を読んでまわりに溶けこむのが苦手な子には苦痛です。
一方、海外では個性が重視されるので、自分らしさを抑える必要はありません。
留学経験が自信になる
日本で不登校というと、どうしてもマイナスなイメージがありますよね。
しかし海外で学んだ経験があれば、それだけで自信が持てるようになります。
英語力やコミュニケーション力だけでなく、自力で生きるたくましさ、人とはちがう視点から考えられる力など、留学で得た力は一生の武器になりますよ。
さまざまな生徒へのサポートが充実している
不登校になる理由の1つに、発達障害などが理解されずに苦しい思いをしている、というケースがあります。
海外の学校のほうが、さまざまな事情がある生徒への理解やサポートが充実しています。
苦手を克服するよりも得意をのばす教育システムなので、まわりと比べて批判されることも少ないと思いますよ。
不登校で海外留学を考える時の注意点
ここからは、留学を考えるときに注意したいポイント3つを紹介します。
1. 不登校の理由を見つめ直す
ひとことで不登校といっても、さまざまな理由がありますよね。
いじめにあって、学校に行きたくても行けなくなった
日本の教育システムが合わなかった
障がいなどを十分にサポートしてくれる制度がなかった
なんとなくやる気が出ない
先生がきらい
家庭環境がストレスで、学校もめんどうくさくなった
などなど、ひとりひとりがちがった事情を抱えていると思います。
原因がちがえば、解決方法もちがうはず。
留学が必ずしも問題を解決してくれるわけではないのです。
「留学しよう!」と前向きに考えるのはとてもいいことですが、その前に、不登校の原因にもきちんと目を向けてみましょう。
学校は必ず行かなければいけないというわけではありませんし、ほかの方法もあります。
本人と家族でしっかり話し合って、本当に留学がいいのか考えるのが第一歩です。
2. 本人の意志を尊重する
親の意見だけで留学を決めてはいけません。
親が心配する気もち、なんとかしてあげたいと思う気もちはよくわかりますが、実際に留学するのは子供です。
留学をするかしないか、行くならどの国なのか、決めるときは本人の気もちを最優先しましょう。
私が留学先を決めたときもそうだったのですが、自分が本当に行きたいと思った学校でないとやる気が出ないんです。
そこが本当にいい学校だったとしても、親に決められたから行くのと、自分の意志で行くのとでは全然ちがいます。
うまくいかなかったときに親のせいにしてしまうので、挫折しやすくなる危険も。
とはいえ、親が自分のために情報収集してくれるのは、うれしいし助かります。
最後に決断するのは本人ですが、親が協力してくれるとそれがモチベーションにもなるので、家族でたくさん話し合うことが大切です。
留学エージェントなど、早い段階でプロに相談しておくとスムーズだと思いますよ。
3. 留学後の進路も考える
短期ではなく、海外の学校を卒業しようと思っている方は、その先も考えておく必要があります。
たとえば海外の高校を卒業した後、日本の大学に行きたいと思っている方。
留学中に英語力などは磨かれていますが、そのほか入試に必要な学力が十分ではない場合が多いようです。
浪人なしで、一般入試で合格するのは難しいかもしれませんね。
帰国性入試やAO入試という方法もあるので、条件の合う大学を前もって探しておくことをおすすめします。
海外の大学に進学するのももちろんアリです。
就職する国の選択肢も日本だけではありません。
留学前からこういったことを考えるのは気が早いんじゃないか、と思うかもしれませんが、入試の条件などがちがってくるのでけっこう重要です。
帰国するのかしないのか、くらいでもいいので、だいたいの方向性は決めておいたほうがいいと思いますよ。
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留学後の進路も知っておく
留学すれば人生が変わります。
不登校だからといって、留学できないわけでは決してありません。
本気で留学したいと思っているのなら、自分に合う方法を慎重に探してみましょう。
私も留学すると決めてから、それだけで前向きにいろんなことができるようになりました。
新しい一歩を踏み出したいと思っている方には、ぜひ挑戦してもらいたいです!